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二十一世紀情報産業
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理事長だより:NET21ワールドレポート
2007/05/18(569)
  天真庵のメニューには「煎茶」がある。玉露と煎茶をだすようにしている。玉露は、京都の荒神口にあるお茶屋からとっている。少し耳が遠くなった店主 と、大きな声で会話しながら、注文をしている。煎茶は、宇治の上林。今は「新茶」が出回っている。急須と煎茶茶碗にお湯をそそぐ。それをこぼしに捨て、急須に煎茶を入れ、少し落ち着かせたお湯をそそぐ、20呼吸くらい静かに呼吸を待つ。この時間が実に、心を精妙にしてくれる。静かに煎茶茶碗にそそぐと、表面にうぶげのようなものが浮いている。それが「新茶」の証。日本人が古来から伝えてきた、とても素敵な「至福の世界」がある。「喫茶去」(まあ、一服)というこころには、人間の叡智が凝縮していると思う。

土曜日は「明日の庭を考える会」があった。作庭家のながさ木君が銀座で個展をやっていて、その最終日が12日だった。庭師というと「頑固なじいさん」みたいなイメージがあるけど、若い庭師たちが、30人近く集まって、「長屋の夜話会」で盛り上がった。「長崎からふーねにのって、神戸に着いた」という歌があったけど、「長崎君の会に、下関からヒッチハイクでトラックにのって、東京についた」という25才の二人の庭師がいた。さしが長州藩の末裔だ。

長崎君は京都の洛南高校から芸大にいき、卒業した直後に新宿で白川君と作品展をやっていたときであった。本来は、今はすっかり出世したかたわれの白川君を知っていたのだが、不思議なおどろおどろしい版画を見て、直感的なものを感じ、その場にいた女性に「この絵を描いた作家に連絡したい」という話をした。その女性が彼の妹で、「おにいちゃんは新婚旅行中」ということを知る。以来のつきあいだ。

そして、今月末から、彼は活動の場所を、日本からロンドンに移す。きっと世界で活躍する庭師になると思う。 最初の天真庵の庭をやったころは、「まだまだ」の感があったけど、彼が「お茶」の勉強をし、茶室やお茶道具などを 見るようになって、ぐんぐん腕をあげた。茶の心と庭は、日本人の根っこの部分。「根っこから考えます」が真骨頂な 長崎君が、ロンドンに根を下ろし、活躍する明日がくっきりと見える。新緑がキラキラとしていて、気持ちのいい毎日。草木の緑にも・・

感謝/野村拝


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