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理事長だより:NET21ワールドレポート
2007/04/12(564)
桜もすっかり葉桜になり、新緑の季節になります。「緑の大切さを知らないような人は、人生を構築することはできない」 といったのは、昭和の哲人、中村天風先生の言葉。ロハスとかスローライフとか、言う前に、周りにある緑を見直したいもの。

京都では「さきの戦争」というと、応仁の乱のことをいう。東西に分かれて戦った、西の陣のあった建勲神社の周りの地域を「西陣」 という。

東京大空襲の被害の大きかった墨田区の人たちにとっての戦争の記憶は 昭和20年3月10日の東京大空襲。天真庵の土間を少し掘ると、真っ黒い土がでてくる。その日のいものだ。林君が改装中に、不思議な土?を見つけて気になって、捨てられなかったものを、けいちゃんが神棚をつくってくれて、厨房の中にまつってある。その日、家の中にあったビール瓶とかガラスの コップみたいなものが高温で固まったもの。大空襲の夜の阿鼻叫喚な世界が凝縮されている。

そして、終戦を迎え、戦地から男たちが帰ってくる。まず「おつかれさま」 という気持ちをこめて、女たちは「衣」を用意した。押上近辺は「メリアス」 で復興した。今週の日曜日は選挙だったので、朝からおじいちゃん、おばあちゃん たちが近くの学校に投票にいく帰りに、天真庵のドアをたたいた。まだ焙煎中なんだけど、「こんなにいい香りがするので、どうしても飲みたい」というので、11時開店のお店を 9時に開けた。矍鑠としたおじいちゃんに年をきいたら、92歳。結婚して1年目に戦争が始まったらしい。山形生まれのおばあちゃんとの人生を、「ほぼブラジル」を飲む時間の中で、語ってくれた。「一杯の珈琲」の中に凝縮された「暦」が、体いっぱいに充満した。この界隈は、日本の「これからいく道」みたいな町で、老人、とくに独居老人が多い。

生活保護を受けておられるおばあちゃんの「おひとりさま」も多くなった。彼女たちにとって、ほぼブラジルの500円は、大金だと思う。えこひいきするわけではないけど、ぼくも「魂をこめて」、珈琲をいれる毎日。

戦争が終わって、物資のないときでも、大切な着物を質に入れてででも、歌舞伎や落語にいって、「自分に投資」してきた日本人。そんなDNAが、空気の中に充満しているような、この街の空気を毎日吸っているのが、ぼくのごちそうだ。「西陣」という地名が地図にないように、「墨東」というのも地図にはない。でも、ぼくのHPhttp://www.tenshinan.jp/cafe/の中に、岩崎さんがつくってくれた地図は最高にわかりやすい。昨日は、マリオネットhttp://www.asahi-net.or.jp/~qn7y-umi/の連中と蕎麦を食べにきてくれた。わざわざ神戸からきてくれて、感謝感謝。18日(水)の「タイムドメインの試聴会」では、彼らのCDを聴いてみようと思う。

感謝/野村拝


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