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理事長だより:NET21ワールドレポート
2007/02/28(558)
 2月も逃げていくように、今日でおしまいです。 みなさん、今年の猪はどうですか?順調な滑り出しですか?旧暦の正月も向かえ、いよいよ本格的に今年がスタートします。3月は「別れ」の時でもあります。背反しますが「おわりははじまり」なのです。

先日は、ここの天真庵で最後の「順受の会」でした。 歳を取るごとに「自分の知らないことの多さ」に気づかされてばかり います。鹿児島時代から手弁当で講師をされてきた松田さんが橋本左内の啓発録の説明の時に、このような話をされました。

今年は、皇極経世書(中国漢の時代に作られた 予言書で宋の時代の招康節という儒学者が、 編纂したもの)によると「火地晋」という掛になっています。どんな人にも、どんな事にも誠実に対応すれば、何事も進むという掛です。これまでの沈滞ムードが徐々に開放されて、行くのではないでしょうか。

地味な勉強会だけど、この勉強会と出会えていなかったら・・と思うと、 ぞっとすることがある。人間の本心、良心のあるところを「天真」といいます。そこを磨いていくような「学び場」が今は、ほんうに必要だと思う。

新しい「天真庵」http://www.tenshinan.jp/cafe/もだいぶできあがってきた。先日はネット21仲間で、ゲームメーカーの貞本社長に「天真庵」の看板を書いてもらった。彼は、書の勉強のために中国で4年も留学した経歴がある。昨日のブログに写真をのせたけど、なかなかのもの。芸術とは、人間也。

「何にか恩返しがしたいと思っていたので、無償で書かせてください」という言葉に甘えて、ほんのお礼 に江戸一にいった。彼もぼくも「日本一のお店」だと思っている。いつもの端っこの席にすわると、短冊の書を眺めながら、白鷹を飲んだ。そこには、その店の女将の恩師が開店祝いに揮毫したものが飾ってある。

「一斗二升五合」と書いてある。禅問答みたいだけど、贈ったほうも贈られたほうも「人格」 がにじみ出てくるような書体であり、この揮毫の意味でもある。あとでブログに「答え」を書いておきます。少し考えてみてください!

その女将が帰り際に、「押上のお店に遊びにいくからね」といいながら、新聞の切り抜きを見せてくれた。 この店を贔屓にしていた木下順二先生(昨年旅立たれた)のこと。「大塚に格調高い江戸一というお店があり、贔屓にしている・・・」ことが記せられてあった。

日本人に長く愛されてきて、演劇やオペラにもなった「夕鶴」の作者。 お人好しの百姓・「与ひょう」が、傷ついた鶴を助け、その鶴が「つう」という人間になって、与ひょうの妻になり、恩返しに、自分の羽をつかって着物を織る。しかし、村の狡猾な男たちに「もっと織るとお金になる」と、そそのかされ、「もう一枚」を所望し、しかも「見てはいかません」という約束をやぶる、「鶴の恩返し」を土台にしたもの。

長屋の街とふれあって、つくづく思うのは、「日本人はまじめに働いて、生活もいっぱいいっぱいで、時々 つまずきそうになったり、不安になったり、絶望したり」して生き暮らしてきた民族なんだな、ということ。だから、その折々に、みんなで助けあったり、励ましあったり、して、頑張ってこれたんだと思う。

トタン板や、薄いベニアの向こうには、隣の人の息づかいとか、ネコの寝返り、とか、秋刀魚のにおい なんかが、渾然一体になっているようなところだけど、この星の「あるべき姿」みたいなものが、当たり前のように日常だったりする場所。

わかりやすい地図も、岩崎さんが作ってくれた。浅草からも「下町ブラリ」をしながら20分くらいでこれる。 桜が満開になるころには、なんとかできあがりそうなので、どうぞ気楽に遊びにきてください。時間に余裕があったら、昔から花街として栄えた「向島」や、赤線でにぎわった「鳩の街商店街」や、おいしいこっぺぱん、コロッケのお店がいっぱいの「下町人情キラキラ橘商店街」なんかを、ブラブラしながら漂流にきてみてください。

もう天国に召されたけど、ぼくのゴルフの師匠は飲むたびに、こう行った。
「怨みは水に流せ、恩は石に刻め!」
鶴にもできる恩返しさへも、できない人間ではアカン。

感謝・野村


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